愛媛県のTBS系の放送局「あいテレビ」の自主制作の番組でセクハラを受けたとして、フリーアナウンサーの女性が損害賠償を求めている裁判の第1回口頭弁論が、東京地裁で3日に開かれました。「あいテレビ」側は全面的に争う姿勢をしめしました。

訴えているのは、「あいテレビ」と番組出演の業務委託契約を結んでいたフリーアナウンサーの女性です。

訴えによりますと、「あいテレビ」が2016年4月から約6年間放送した自主制作のバラエティー深夜番組で、女性は司会として出演。共演者した男性タレントら2人から性的な発言やわいせつ行為を受けていたのに、会社側はその行為を容認していたうえ、テロップで「床上手」などと表現して放送。プロデューサーらに改善を申し込んだものの状況は改善せず、ストレスから不眠やおう吐、突発性難聴になるなど心身の状態が限界に達したとしています。

このため安全配慮の義務を怠ったとして、あいテレビに対し損害賠償約4111万円を求めています。

東京地裁では第1回口頭弁論が開かれ、あいテレビ側は全面的に争う姿勢を支援しました。

女性は意見陳述書で、共演者2人は「ちょっと片乳出してみようか」「脇をちょっと見せてもらおうか」などと言いながら、女性の衣装のファスナーを開けて背中を撮影するなど極めて悪質な行為があり、番組でセクハラの場面は37件に及んだと主張。

法廷では「性的な辱めを受け、嘲笑される恐怖は今でも心と体に張り付いている」と涙ながらに述べました。この上で、「いい加減にこんなことが続かないよう、私は人生をかけて提訴する覚悟を決めた」と訴えました。

あいテレビは「体調を崩していることに心よりお見舞い申し上げる。原告の主張と当社の認識に相違があるため、司法の場で誠実に対応してまいりたい」としています。

女性は以前にこの番組のセクハラ問題を放送倫理・番組向上機構「BPO」に申し立てていたものの、「人権侵害は認められず、放送倫理上の問題もあるとまでは言えない」と判断されていました。

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