富山県内各地でクマの目撃や痕跡の発見が相次ぐ中、3日に富山市郊外の住宅地でクマの目撃情報があり、警戒が高まっている。
住宅街に出没、カキの実を食べる痕跡も

3日午前5時30分頃、富山市下大久保の大久保用水に成獣のクマ1頭がいるという付近住民からの目撃情報があった。警察や猟友会などがパトロールを行ったが、現時点でクマは確認されていない。

また富山市上熊野の住宅街でもクマの痕跡が見つかった。現場にはクマがカキの実を食べた痕跡とともに糞も残されていた。


「7時ごろに新聞を取りに外に出てきた時に、カキの木の枝が落ちているのを見つけて、おかしいなと思って出てきたら糞を見つけた。かなり危機感がある」と住民は語る。
学校も対応、市は警戒を呼びかけ

富山市ではこの2カ所のほか、2日には開発や月岡町地内でもクマの目撃情報があった。これを受けて付近の小中学校では保護者による登下校の送迎や下校時間を繰り上げるなどの対応が取られている。

富山市は、目撃されたクマは成獣で同じ個体とみて、周辺住民などにクマの出没に警戒するよう呼び掛けている。