10月に入り涼しさを感じられる日も増えてきましたが、大分県内ではいま新米の収穫が本格化しています。
コメの出来や気になる価格について取材しました。
◆TOS山路謙成記者
「あたり一面が黄金色に染まり、秋の景色が広がる大分市の田んぼでは本格的な稲刈りが進んでいる」
県内では3日から週末にかけて雨や曇りとなる予報のため、大分市の飯倉安隆さんの田んぼでは1日から新米の収穫を始めました。
飯倉さんが育てている品種はヒノヒカリで2024年は1500キロほどを収穫したそうですが2025年は少雨や猛暑が続いた影響で収穫量は2024年よりも減る見込みだということです。
◆農家 飯倉安隆さん
「近年、高温でまた来年も暑くなると思うが、暑さに強い品種改良をしないと収穫量には影響があるのでは」
一方で、価格の高騰が続いていることについては生産コストも増えているため消費者の理解が得られればと話していました。
◆農家 飯倉安隆さん
「ある程度価格を出してもらわないと農家は大変。それでも皆さん何十年もやってきたから。新米はおいしいので、おいしかったありがとうと言われるのが一番励みになる、農家は」
新米の価格はいまどうなっているのか。
店頭ではこの秋に収穫された新米が並び始めています。
大分市のスーパーでは新米の県産のこしひかりが5キロで税込み5163円でした。
ちなみに佐賀県産は税込み4947円、例年よりも高値となっていました。
◆サンライフメロン店青山紘道店長
「(新米の価格は)去年に比べて1袋あたり200円から300円は高いのではと感じている。やはり古米より新米が出たら客は新米を購入しているが、ど うしても値段が…欲しいけど高いという声がある」
2025年のコメの生産の見通しが不透明なため現在は卸売業者が新米の受注を制限しているということです。
ただ10月中には県産の3つの銘柄の新米が店頭に並び始める予定です。来週以降は新米が混ざったブレンド米を入荷する予定で銘柄米よりは少し安くなる見込みです。
徐々に秋らしい光景がみられるようになった県内。
収穫されたおいしい新米を手ごろに楽しみたいところですが、店によりますと年内は高値で推移しそうだということです。