温かい飲み物や朝夕の涼しさ…少しずつですが、秋の訪れを感じるようになりました。
季節の変わり目、風邪とともに気を付けたいのが「秋の花粉症」です。
2025年は長引いた暑さの影響で、流行する時期に異変が起きているようです。
岡本楓賀アナウンサー:
私も毎年この時期になると秋花粉に苦しめられているんですが、今年は例年に比べると2週間ほど遅く症状が見られます。いつまで続くのか…非常に不安な気持ちになります。
流行の兆しを見せる「秋の花粉症」。
アレルギー性鼻炎の診療も行う松江市のクリニックでは…。
うえだ内科ファミリークリニック・上田直樹院長:
ピークとまではいかないですけど、やっぱり猛暑の影響でその涼しくなる時期が例年に比べて遅くなってますので、その影響を受けてると思います。これから秋に流行るアレルギーダニとか、花粉とかの流行が始まってくるんじゃないかと思います。
スギやヒノキなど春のイメージが強い花粉症ですが、秋はヨモギやブタクサ、イネといった植物の花粉が症状を引き起こします。
上田医師によると、2025年は夏の猛暑と長引く残暑の影響で花粉の飛散が遅れ、2025年は流行の時期がずれているといいます。
症状はくしゃみや鼻水など風邪とよく似ていますが、見分けるポイントは。
うえだ内科ファミリークリニック・上田直樹院長:
今の時期だとコロナの流行と、インフルエンザもどんどん流行し始めてますので、区別の仕方としては、花粉症は熱があまり出にくいと思いますし、喉の痛みとか咳とかもやっぱり風邪の方が多いかと思いますので、そういうところで区別できるかなと思います。
Q.効果的な対策は?
うえだ内科ファミリークリニック・上田直樹院長:
この時期だと草むらに近づかない、目の防護で眼鏡をかける、マスクをするとか、手洗いうがいはもちろんですし、外から帰ったら着替える、早めに入浴するとかも有効だと思います。
上田医師によると、秋の花粉は飛散する範囲は狭いものの、原因植物が住宅地にも生えているため花粉を浴びやすいといいます。
そのため、基本的な対策として手洗い・うがいの徹底とともに花粉を家の中に入れないことが重要だといいます。
うえだ内科ファミリークリニック・上田直樹院長:
熱があるかないかとか区別が難しければ、やはり医療機関を受診して症状を相談された方がいいと思います。
長い夏が終わり、ようやくやってきた秋。
しかし、花粉シーズンも長期化する恐れがあり、しばらく注意が必要です。
花粉症によく似た症状で、ハウスダストアレルギーがあり、こちらもこの時期に注意が必要です。
高温多湿の夏に繁殖したダニがこの時期に死に、その死骸が舞い上がることでアレルギー症状を引き起こす可能性もあるといいます。
寝具の手入れなど、家の掃除も心がけるとよさそうです。