2日午前、秋田県鹿角市で70~80代の男女3人が、いずれも農作業中に立て続けにクマに襲われました。3人を襲ったクマが同じ個体かは分っていません。
2日午前9時50分ごろ、鹿角市十和田大湯小清水の畑で、76歳の男性が1人で農作業をしていたところ、突然現れたクマ1頭に襲われました。
男性は額や鼻などを引っかかれて病院に搬送されました。
近くの住民は「ここはクマの出没が多い。野菜を作っているが、トウモロコシとか全部食べられた」と現場付近の状況を話します。
約1時間後の午前11時ごろ、76歳の男性が襲われた現場から西に4キロほどの鹿角市十和田山根の畑で、80代の女性がクマに頭を引っかかれけがをしました。
また、ほぼ同じ時間帯に十和田大湯の大湯ストーンサークル館から南に約1キロの田んぼで、70代の男性がクマ2頭に腕や足をかまれました。
3人はいずれも会話ができる状態ですが、わずか1時間余りで3件の被害が発生しています。
3人を襲ったクマが同じ個体かは分かっていませんが、周辺にクマが潜んでいる恐れがあり、市は住民に外に出ないよう呼びかけています。
2025年に県内でクマに襲われた人は、これで21人となりました。