多くの企業で、2026年春に入社予定の学生を集めて内定式が行われました。
1日、多くの企業で行われた内定式。
大手家電量販店のノジマでは、2026年4月に入社を予定する学生約900人が出席しました。
人手不足などを背景に就職活動で売り手市場が続く中、入社先の決め手の一つになっているのが初任給です。
内定者:
いまどの企業も初任給が高かったりする。ノジマは常にベースアップし続けているのが今後の給料にも期待できるので選んだ。
ノジマでは年に2回、給与の引き上げを実施していて、そのうち1回目の引き上げ額を現在より1万円増額することで、初任給が31万7000円になります。
こうした流れは各企業に広がりを見せていて、24年卒で70%だった初任給の引き上げ導入率は26年卒では88%まで増加。
平均額は8999円増え、22万5786円になりました。
三井住友銀行でも大卒などの初任給を30万円に引き上げることを公表しています。
内定者からは「何社か内定をもらった中で、初任給が高いのは大きな決定要因になる」「若手社員に対しても適正な評価と期待を示してくれていると受け止めていて、まずは目の前の業務に誠実に取り組んでいきたい」といった声が聞かれました。
三井住友銀行 人事部 採用グループ長・大沢真穂さん:
(Q. 初任給の引き上げについて)自分が頑張った分だけ適正に評価されることで公平性が担保されるのは、内定者から前向きに評価されている。人的資本投資という観点で強化する会社は選ばれやすい環境になっている。自分が入った会社が、自分を育成しようとするマインドが強い会社だと間違いなく伝わっていると思う。