三菱電機は、菊池市泗水町に新しい工場棟を建設し、1日竣工式が行われました。新しい工場では電気自動車などに使われるパワー半導体が作られ、2027年の量産開始を目指すということです。
三菱電機が泗水町の工場敷地内に新たに建設した工場は6階建てで、延べ床面積は約4万2000平方メートル。
投資額は1000億円です。
【中原 理菜 アナウンサーリポート】
「新工場の入り口です。こちらでは『パワー半導体』という電気自動車などに使われる半導体が作られます」
新工場で生産されるのは『パワー半導体エスアイシー 8インチウエハ』。
従来の、ケイ素を材料としたものに比べ、炭化ケイ素を材料としたエスアイシーは電力効率が良く、高熱に強いなどの特徴があり、電気自動車のほかエアコンなどの家電にも使われます。
【三菱電機パワーデバイス製作所 末次 英治 所長】
「電動化が進んでいくが若干の遅れが生じているのは事実。今後を踏まえてしっかり工場でエスアイシー 8インチを作りながら需要の波に乗ってやっていく」
竣工式では木村 敬 知事や菊池市の江頭 実 市長が玉串を捧げ新工場の完成を祝いました。
【木村知事】
「三菱電機の新しい工場と様々な熊本に進出しいる半導体関連企業が連携して〈新生シリコンアイランド九州〉の実現、熊本の持続的な経済発展につながることを期待している」
新工場の稼働は来月で、2027年の量産開始を目指すとしています。