値上げラッシュのニュースからです。
10月1日から鹿児島市の施設も入場料が値上げされます。
このうち平川動物公園では値上げのほか「市外料金」も初めて導入されました。
値上げ初日の様子を取材してきました。
坪内一樹キャスター
「鹿児島市の平川動物公園のチケット売り場です。きょうから入園料が値上げされました。さらに鹿児島市内に住んでいる人、市外に住んでいる人で料金が分かれました。市外の方が料金が高くなっています」
燃料費や人件費、物価の高騰により、1日から入園料が値上げされた鹿児島市の平川動物公園。
さらに初めて「市外居住者料金」も設けられました。30日までは一般500円、小中学生100円でしたが、1日から一般は鹿児島市民750円、市外居住者は1000円、小中学生は市民150円、市外は200円となります。
市民料金を適用するには窓口で免許証やマイナンバーカードなど住所を証明できるものが必要です。
窓口アナウンス
「申し訳ございません、鹿児島市内の方は証明(できるもの)を見せていただけますか?」
料金の値上げは2011年以来14年ぶり。
来場者はどう感じているのか。
750円となった鹿児島市民は…
鹿児島市民
「まだ安いほうなのかな」
「子どもは教育の場でもあるのでできれば上げてほしくないが、施設の継続のためにはしょうがない」
「うーん、どうだろう。高いかなあと思っちゃう」
また1000円となった鹿児島市外からの来園者は…
曽於市から
「この広さだからまだいいいのかな。もともとが安いから」
市内と市外で料金が違うことについても聞いてみました。
曽於市から
「鹿児島市内の方は得だと思うけど、こどもが『行きたい』と言ってくれるから値段はそこまで気にならない」
また、小中学生が市内在住を証明する際は、マイナンバーカード以外では生徒手帳や学校名が分かる名札、制服、制帽などが必要となります。
平川動物公園では、私服で来園するときは、それらのものを持ってきてほしいと呼びかけています。
値上げ初日ということで、今回取材した時間には大きな混乱はありませんでした。
尚、30日までの料金で年間パスポートを作った人は、期限まではそのまま使えるということです。
値上げの10月ということで、このほかにどのようなものがあるか見ていきます。
鹿児島市ではいまお伝えした平川動物公園など96の公共施設で料金が値上がりし、そのうち14の施設で鹿児島市民以外の料金を設定しています。
平川動物公園以外では、例えばかごしま水族館の場合、鹿児島市民の料金はこれまで通り大人1500円、小中学生750円ですが、鹿児島市外の利用者は大人2000円、小中学生1000円に上がりました。
次に交通機関です。
鹿児島交通の一般路線バスの初乗り料金が160円から200円に値上がりました。
また、電気代も値上がりする見込みで、九州電力によりますと国の補助金の終了で、一般家庭で1カ月に約500円負担が増えるということです。
最後に食料品です。
帝国データバンクによりますと、値上げの対象は3024品目に上り、ペットボトル飲料はご覧のメーカーが値上げを発表しました。
容器代の高騰などが要因で、一部商品では500ミリリットルが200円になる商品もあるということです。
また、米の高騰などで焼酎や日本酒の一部のメーカーで値上がり、県内では西酒造と三岳酒造が焼酎の値上げを販売店に通知しています。
このほか、一部メーカーの焼き肉のタレ、パックごはん、切り餅、納豆が値上がりします。