米沢市の「空き診療所」が新しいクリニックとして開業の日を迎えた。
米沢市窪田町の「ほさか窪田クリニック」。
市内の病院で院長を務めていた穂坂雅之医師が、前任の医師が亡くなり2025年2月から「空き診療所」となっていた建物で開業した。
土地と建物は地元企業から借り受けているほか、米沢市が2024年に創設した病院の「新規開業」や「継承」を支援する制度により1000万円の補助金も交付されている。
開業初日の1日には記念式典が開かれ、米沢市の近藤洋介市長や医師会の関係者などがテープカットで門出を祝った。
クリニックには内科・整形外科・リハビリテーション科の3つの診療科があり、式典の後にはさっそく地域の人たちが次々と来院していた。
(患者)
「だんだん米沢の開業医が少なくなっていて、すごく助かる。みなさんに通ってもらい、うまく運営してほしい」
クリニックのある米沢市の北部は高畠町・川西町との距離も近いため、医師不足のなか地域の貴重な医療機関として期待が寄せられている。