10月に入り食品も光熱費も、あらゆるものの値段が上がる中、ペットボトル飲料はついに“200円時代”に突入です。
  


◆自販機「買い控え」に不安

福井市内で自動販売機を8台を管理している「能登部商事」を取材すると、能登部茂樹社長は「すぐ値上げすることはないが、年明けくらいには200円になるかな」と想定します。
    
大手飲料メーカー各社は、原材料費の高騰などを理由に、10月1日の出荷分からペットボトル飲料などを最大で約25%値上げすることを発表しています。
  
自動販売機での販売価格の指標となる希望小売価格は、500mlのペットボトルに入った飲料が200円台となります。
 
自販機に立ち寄った人は「(自販機の飲料は)高い!アマゾンで箱買いする」と困惑。
   
能登部社長は「200円に上がるとメーカーから入る手数料は上がるが、買い控えがあるのでは」と不安を口にします。
 


◆小売店は「何とか後ろ倒しに…」

一方、店頭価格を抑えて販売しようとするのが、小売店です。
 
坂井市内の大型スーパー「プラント2」の広報担当者は「200円にはいかない。確かにメーカーからの仕入れ価格は上がっているが、バイヤーが原価交渉をしたり、店全体のコストダウンを工夫したりして販売価格はできる限り抑えている」と話します。
  
しかし、それでも値上げは避けられません。
 
プラント2では「早いメーカーは10月から、遅くとも11月中にはほかのメーカーも値上げする。何とか交渉して後ろ倒ししたい」としています。
 
価格高騰の波が飲み物1本にも。私たちの“当たり前”に、さらなる変化となりそうです。
         

福井テレビ
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