「すしの都」として魅力の発信を続ける北九州市(福岡県)が、海外に向けたPRをスタートさせました。

北九州市は3つの海に囲まれたネタの宝庫と言われる地の利をいかし、地域の「すし文化」を観光客誘致につなげることを目指しています。

市は全国初の「すしの都課」を4月に立ち上げて、取り組みが先行するすしどころの富山県とトップ会談を開いたほか、万博でにぎわう大阪では「すし対決大阪夏の陣」を開催し、富山県と手を組んだPR作戦が大好評となりました。

そんな「すしの都課」が新たに狙いを定めたのが、インバウンド=海外からの旅行客です。

9月30日に北九州と韓国中部の清州の間で約6年ぶりとなる新規の国際定期路線の運航が始まりました。

そんな絶好の機会をとらえて行われたのが、第1便で訪れた韓国の旅行業者を招待した「握りずし体験」です。

一行がやって来たのは、小倉北区の回転寿司店「平四郎」。

すしは韓国でも人気ですが、自ら握る機会はほぼ無いため、少々難しいかと思いきや…。

◆韓国の旅行業者
「意外と簡単でした!」

平四郎が切り分けたネタとシャリをそろえた新開発の「体験セット」を用意したために、本格的な握りずしを手軽に握ることができました。

北九州の「すし文化」を握って、食べて体感した参加者に旅行商品としての可能性をたずねると…。

◆韓国の旅行業者
「子供たちと一緒にきたら喜ぶと思う」

Q.旅行商品に取り入れたい?
◆韓国の旅行業者
「思いますね。北九州のツアーで来るお客さんはランチでここに来て(握りずしを)作って食べるコースを入れたらいいと思う」

◆廻転寿司平四郎 小林弘昌社長
「北九州のおすしおいしいよ!楽しいよ!というのが世界に伝わっていけばいいなと思う」

平四郎は好評だった「握りずし体験」をインバウンド向けに商品化する方針で、市は連携して韓国を始めとした海外客の誘致につなげたいとしています。

テレビ西日本
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