伊東市の田久保眞紀 市長は9月29日に行われた市長定例会見でも発表項目以外の質問は受け付けず、回答拒否を連発した。その後、田久保市長を自身のSNSに「イジワルな質問もいろいろされた」と記し、メディアへの敵対姿勢を強めている。

伊東市の田久保眞紀 市長をめぐっては、大学を除籍されたにもかかわらず市の広報誌に「東洋大学法学部卒業」と記載したことが問題となり、市議会から不信任を議決されただけでなく、伊東商工会議所など市内の経済3団体が市長職から退くよう要求したほか、市民の有志が辞職を求める署名を行ったところ1万158筆に達したことを報告している。

田久保市長はこのところ、メディアへの敵対姿勢を強めていて、8月の定例記者会見で発表項目以外の質問を受け付けなかったのに引き続き、9月29日の会見でも同様のスタンスを貫いて回答拒否を連発した。

その後、田久保市長は自身のSNSを更新し、定例記者会見でのメディア側とのやり取りについて「イジワルな質問もいろいろされた」と主張したほか、「どこをどんな風に報道されるのか、どんな風に切り取られるのか、検証できるように念のため全編を動画保存した」「受け答えについてもまだまだ研究の余地あり」と記している。

ただ、“発表項目以外”の質問が相次ぐのは田久保市長が自身の学歴詐称問題を中心に真摯な説明を尽くしていないからにほかならない。

市議会の百条委員会から事実上の“偽造”を認定された卒業証書とされる資料については今も公開せず、また、その他、市政の懸案事項についても事実関係との矛盾が目立つ。

この問題が発覚してまもなく4カ月となるが、混迷の出口は見えていない。

テレビ静岡
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