大分市の入札妨害事件の裁判で、当時の市議会議員の男に対し、検察は30日、懲役1年6か月を求刑しました。
公契約関係競売入札妨害の罪に問われているのは大分市議会議員だった山本卓矢被告45歳です。
起訴状などによりますと、山本被告は去年4月から5月にかけ、大分市の指名競争入札で、市の職員から聞き出した非公表の予定価格あわせて20件を市内の造園業者2社に伝え、3件を落札させたとされています。
30日の裁判で、検察側は「入札の公正をないがしろにして、自身が選挙で当選することを優先したものというほかなく、犯行動機は身勝手」などとして、山本被告に対し、懲役1年6か月を求刑しました。
一方、弁護側は、「議員を辞職し、一定程度の社会的責任を果たしている」などとして執行猶予付きの判決を求めました。
判決は10月28日です。