アメリカ・ニューヨーク市のアダムズ市長が11月の市長選挙から撤退すると発表しました。
ニューヨーク市のエリック・アダムズ市長は11月4日に行われる市長選で2期目を目指していましたが、28日、自身のSNSに9分近いメッセージ動画を投稿し、「再選に向けた選挙戦を続けることはできない」と撤退を発表しました。
アダムズ市長はその理由について「私の将来に関するメディアの絶え間ない臆測と、選挙資金委員会による数百万ドルの資金拠出停止の決定により、本格的な選挙活動に必要な資金集めをすることができなくなった」としています。
民主党のアダムズ市長をめぐっては、汚職事件での起訴の取り下げを共和党のトランプ政権に要求したとされ、支持率が下がっていました。
アダムズ市長の撤退により、選挙戦は事実上、若い有権者に人気があり、自ら「民主社会主義者」を名乗る民主党のゾーラン・マムダニ候補と、元ニューヨーク州知事でマムダニ氏に大きく引き離されているアンドリュー・クオモ候補の間の戦いになり、今後、アダムズ市長の票がクオモ候補にどの程度流れるのか注目されています。