事件や事故で命を奪われた人たちの写真と遺品を並べた展示会が9月26日、盛岡少年刑務所(岩手県)で開かれ、受刑者が命の大切さと向き合いました。

盛岡少年刑務所の講堂には、交通事故やいじめによる自殺などで亡くなった74人の等身大パネルが並べられました。

パネルには顔写真と一緒に事件や事故の詳細が記されていて、犠牲者へ向けて書かれた遺族の思いも添えられています。

足元には実際に履いていた靴とともに秒針だけの時計が置かれ、犠牲者が生きていたなら止まらずに進んでいたであろう「時」を刻んでいました。

約30年前に群馬県で発生した事故で亡くなった当時1歳3カ月の女の子は、法定速度を70km/hオーバーした19歳の男が運転する車に衝突されました。

盛岡少年刑務所には現在、88人の受刑者が収容されていて、順番に講堂を訪れじっくりと真剣に読み込んでいました。

盛岡少年刑務所 杉村信明統括矯正処遇官
「ここに掲載されているメッセージを通して自身の犯罪、これまでの生活を振り返って、出所後の新たな指針を立ててほしい」

この「生命のメッセージ展」は、盛岡少年刑務所で9月27日から2日間一般に開放して行われる「矯正展」でも公開されます。

岩手めんこいテレビ
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