「50代こそ、ミニマルライフに転換する絶好のタイミング」

そう話すのは、長年ミニマルな暮らしを続けている、カナダ在住のブロガーでミニマリスト・筆子さん。2024年の春に65歳で初めて1人暮らしをした際に、「余計なものや思考をそぎ落とし、本当に必要なものを見極める習慣」があったからこそ、「新しい生活へのハードルを乗り越えられた」と振り返る。

どうすれば、身の回りを整理してミニマルライフができるのか。その基本となるものの減らし方、片付け方について、著書『50歳からのミニマリスト宣言!』(扶桑社)から一部抜粋・再編集して紹介する。

どこから手をつけていいのかわからない人は「初めにやること3つ」を重視してみよう。

まずはものを減らそう

ミニマルな暮らしのために、最初にすべきなのはものを減らすことです。すぐに「暮らしやすくなった」と実感できるはずです。

50代の人はすでに何度か片づけに挑戦し、「いろいろがんばったけどうまくいかない。再スタートするにはどこから始めたらいいの?」と、思っている人が多いと思います。

作業を開始する前に、次の3つをしておくと捨てやすいですよ。

片付けの前に「短め」の時間設定を(画像:イメージ)
片付けの前に「短め」の時間設定を(画像:イメージ)
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(1)ゴールを明確にし、作業時間は短めに設定する
すぐに作業を始めたくなりますが、ちょっと待ってください。捨てる前に準備をすると、失敗が少ないです。と言ってもすごく簡単なことなので、ぜひやってみてください。

・時間はかけないと心がける
片づけの時間が長引くと、途中でだれて気が散るので時間は短めにします。私は長くても15分で切り上げています。昔は時間をかけすぎて、たくさんのものを引っ張り出して収拾がつかなくなる、掃除など関係ないことを始めてしまう、作業が終わったあとにどっと疲れてほかのことができない、こんな失敗を何度もしました。