岩手県北上市が設置を検討している市立大学について、八重樫浩文市長は、関連する予算案を9月の市議会に提案しない考えであることを示しました。その上で、10月に臨時の議会を開きたいとしています。

これは、9月25日、北上商工会議所から、大学の設置を積極的に推進するよう求める要望書の提出を受けた際に明らかにしました。

北上市が設置を検討しているのは、定員480人の工科大学で、2030年4月の開学を目指していて整備費用は約117億円と見込まれています。

北上商工会議所の佐藤直也会頭は、市立大学の設置は北上地域の成長と発展に大きな役割を果たすとして積極的に進めてほしいと要望しました。

これに対し八重樫市長は市民への周知の不足や財政の見通しの遅れを理由に挙げ、関連した予算案を9月の議会では提案しない意向を伝えました。

北上市 八重樫浩文市長
「要請書にある通り、時機を失することなく次のステップに移りたい」

その上で10月中にも大学を議案にした臨時議会を開きたい考えを示しています。

岩手めんこいテレビ
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