今週は待望の秋GⅠ開幕戦、スプリンターズステークス(以下、スプリンターズS)。国内外からスピード自慢たちが集結する。
春秋スプリント制覇へ サトノレーヴ(牡6)

秋のスプリント王決定戦、まず注目は天下統一を狙うサトノレーヴ。
近2走は、香港チェアマンズSP・G1、クイーンエリザベス2世ジュビリーS・G1でともに2着。
アウェーで海外のトップクラスと戦えることを証明した。
5戦連続の鞍上を務めるのは、春GⅠで3勝と大暴れだったJ.モレイラ騎手(42)。
“マジックマン”の手綱で高松宮記念・GⅠに続く春秋スプリント制覇となるか。

――追い切りのテーマは
堀宣行調教師:
7割8割くらいの力を出していくような追い切りでした。
早いラップが出ていますが、余力を持って無理することなく出したものなので、特段問題はないかと思っています。
――中山芝1200mの適正は
堀宣行調教師:
去年(スプリンターズS)は、いろいろなことが後手後手に回ってしまっての結果だと思っています。
この中山芝1200mは、能力を出すのに何か問題のあるコースではないと思いますし、結果をしっかり出して適正等も証明できればと思っています。

悲願のタイトル奪取へ ナムラクレア(牝6)

そのサトノレーヴに高松宮記念で3/4馬身差敗れたナムラクレアは、悲願達成なるか。
これまで重賞で5勝を挙げるも、GⅠには9度チャレンジし、いまだ勝ち星はない。
中でもスプリントGⅠは6戦して2着3回、3着2回。
あと一歩を乗り越えて、惜敗続きに終止符を打つことができるか。
7度目の対決 ママコチャ(牝6)&トウシンマカオ(牡6)

ママコチャとトウシンマカオは、今回が7度目の直接対決となる。
これまでは、ママコチャが2勝、トウシンマカオが4勝。
ママコチャは2年前にこのレースを制しており、“スプリント女王”奪還を目指す。
一方のトウシンマカオは、去年2着のリベンジを果たし、GⅠ初制覇なるか。
連覇へ ルガル(牡5)

去年の覇者ルガルは、この1年間3戦0勝と国内外で結果を出せていない。
鞍上を務めるのは、この秋絶好調!3週連続重賞制覇中の川田将雅騎手(39)。
先週の神戸新聞杯・GⅡでは、史上6人目のJRA重賞150勝を達成したばかり。
頼れる相棒を背に、ルガルはスプリント界の王座復権をかけて史上4頭目※の連覇に挑む。
(※GⅠ昇格以降)

香港からの刺客 ラッキースワイネス(せん7)

そして、“香港の名スプリンター”ラッキースワイネスが、今年唯一の海外馬として参戦。
これまでG14勝を含め通算16勝と、層の厚い香港スプリント戦線で実績を積んできた。
また、前走は“最強スプリンター”カーインライジングに0秒3差と肉薄する活躍ぶり。
初めての海外遠征で、香港勢15年ぶり3頭目の制覇を目指す。
今週木曜日(25日)、ラッキースワイネスを管理するK.マン調教師が日本で意気込みを語った。

――日本到着後のラッキースワイネスの状況について
K.マン調教師:
調子がとても良く満足しています。
最初は、見慣れない景色だなという感じでしたが、2、3日経つと周りの状況も認識し、香港と同じような状態になっています。
――スプリンターズSへの参戦理由
K.マン調教師:
彼は1200mのエキスパートなので、ぜひ海外へ挑戦したいと思っていました。日本は彼にとって最適だろうと考えて参戦しました。
――日本馬の中でライバルだと思う馬は
K.マン調教師:
今までの成績から、サトノレーヴとナムラクレアです。

第59回 スプリンターズS(GI)中山競馬場・芝1200m
1枠1番 ピューロマジック(松山弘平)
1枠2番 ヨシノイースター(内田博幸)
2枠3番 ダノンマッキンリー(横山典弘)
2枠4番 ママコチャ(岩田望来)
3枠5番 カンチェンジュンガ(坂井瑠星)
3枠6番 ナムラクレア(C.ルメール)
4枠7番 サトノレーヴ(J.モレイラ)
4枠8番 ペアポルックス(松若風馬)
5枠9番 ドロップオブライト(丹内祐次)
5枠10番 ラッキースワイネス(K.リョン)
6枠11番 トウシンマカオ(横山武史)
6枠12番 ヤマニンアルリフラ(団野大成)
7枠13番 ジューンブレア(武豊)
7枠14番 カピリナ(戸崎圭太)
8枠15番 ルガル(川田将雅)
8枠16番 ウインカーネリアン(三浦皇成)
スプリンターズSは9月28日(日)午後3時40分に発走する。
みんなのKEIBA スプリンターズS・GⅠ
9月28日(日)午後3時から生放送
https://www.fujitv.co.jp/sports/keiba/index.html