宮城県は、県内でクマの目撃が相次ぎ、人身被害も発生していることを受けて、「クマ出没警報」を10月末まで延長することを決めた。
もともと9月末までとしていた期間を1カ月延ばす対応である。
県によると、9月1日から24日までに寄せられたクマの目撃情報は126件に上り、過去5年の9月平均と比べて4割多いという。
特に人の生活圏での出没が目立っており、9月12日には富谷市の住宅街で歩道を歩いていた60代男性がクマに襲われ、顔などをひっかかれる被害が出ている。
林野庁の予測では、今年はクマの餌となるブナの実が大凶作とされており、餌を求めて人里に現れるケースが増えるとみられている。
県は、朝夕のクマの活動が活発な時間帯を避けることや、複数人での行動、クマよけの鈴やラジオを携行することなど、引き続き注意を呼びかけている。