特殊災害が発生した際の対応力や、関係機関との連携を強化するため、仙台市泉区のサッカー場では9月25日、化学物質によるテロを想定した大規模な訓練が行われました。
泉区のユアテックスタジアム仙台で行われた訓練には、仙台市消防局のほか、ベガルタ仙台のスタッフ、東北大学病院の医療チームなどが参加しました。
訓練は、サッカーの試合中に神経ガスの一種であるサリンとみられる液体がまかれ、目の異常や息苦しさを訴える負傷者が30人ほど発生した想定で行われました。
訓練では防護服を着た消防隊員が、負傷者の症状に応じて救助にあたりました。
記者リポート
「こちらでは症状の重い負傷者に対して、解毒剤の自動注射器が使われています」
この注射器は化学物質によるテロの現場などで消防隊員などが投与できるもので、仙台市消防局として訓練で使用するのは今回が初めてです。
泉消防署 佐藤忠秀副署長
「今後検討しなければいけない部分を十分検討しながら、スムーズな連携ができるように活動していきたい」
仙台市消防局は、今後もこうした訓練を続けていきたいとしています。