この秋、収穫された新米を鉄道に乗せて届ける「初荷式」が仙台市内で行われました。コメの価格高騰が続くなか、新米の流通が始まり、ようやく安くなるのかと思いきや、どうやらそうもいかないようです。
仙台貨物ターミナル駅では、新米の「初荷式」が行われ、JAの関係者など約30人が輸送の安全を祈願しました。
このあと、約10トンの「ひとめぼれ」が貨物列車に積み込まれ、名古屋市へ向けて出発しました。
JAによりますと、今年は高温と水不足の影響が心配されましたが、1等米の比率は9割を超え、平年並みの品質を維持できたということです。
一方で…。
JA全農みやぎ 都築祐一県本部長
「価格については生産者が、採算がとれないような状況が続き、今年も集荷競争は非常に激しい状況であります」
生産や輸送にかかるコストの上昇により、新米の価格は例年より高くなる見通しだということです。
また、最新のコメの調査価格は5キロあたり平均で4275円と、今年5月につけた最高値に迫る水準となっています。