大阪市内の国道で車を運転中に窓から手を伸ばし、バイクの運転手の男性を押して転倒させて殺害しようとした疑いで、38歳の男が逮捕されました。
被害にあった男性が関西テレビの取材に応じ、当時の恐怖を語りました。
■車の窓から手を伸ばしバイクを転倒させた疑い
きょう=25日、殺人未遂の疑いで逮捕された自営業の土山法光容疑者(38)が検察庁に身柄を送られました。
事件があったのはことし2月。土山容疑者は大阪市西淀川区にある片側3車線の国道を軽自動車で運転中に、窓から手を伸ばし、バイクを運転していた男性を押して転倒させ殺害しようとした疑いがもたれています。
■バイクで転倒させれた男性 後続の車にひかれる危険もあった
【記者リポート】「現場は交通量がかなり多く、被害者の男性は転倒した後、後続の車にはねられる可能性も高かったとみられます」
男性は右の太ももを骨折するなど、全治およそ4カ月の重傷を負いました。
当時、どんな状況だったのか...
関西テレビは被害にあった男性に話を聞くことができました。
■転倒させられた男性が語る”あおり運転”の恐怖
【被害にあった男性】「事故当時はバイクで走行していたんですけど、それ以来バイクに乗るのが怖くて」
男性によると、押し倒される直前に、土山容疑者からあおり運転をされていたといいます。
【被害にあった男性】「後ろから後続車両が猛スピードで追い上げてくる状況で、当たるスレスレであおる形で」
男性によると、土山容疑者の運転する車が男性の乗るバイクに後ろから接近したため逃げるように車線を変えました。
しかし土山容疑者がついてきて、さらにバイクの前に回り込んできたと言います。
その後も突然急ブレーキを踏むなど、あおり運転は、およそ3分間続いたということです。
そして…
【被害にあった男性】「(土山容疑者は)窓ガラスを開けて自分をずっと見つめてニヤニヤして。あおり運転が終わったと思ったらまた並走して、窓から手を伸ばしてきて押し倒される形になりました」
■被害男性「また遭遇しないか怖い気持ちを抱いていた」
事件から半年以上がたった今も男性は恐怖を忘れることはできません。
【被害にあった男性】「(容疑者が)捕まったと聞いてホッとしています。事故が起きた現場をたまに通ったりするが遭遇しないかなと思ったり怖い気持ちを抱いて」
調べに対し、土山容疑者は容疑を否認していて、警察が当時の状況を詳しく調べています。