25日午後3時ごろの秋田市内で撮影された映像では、車のフロントガラスをたたくほどの激しい雨が降り、前を走る車が大きな水しぶきを上げている様子が分かります。
前線を伴った低気圧の影響で、大気の状態が不安定となっていて、北日本を中心に、26日にかけて警報級の大雨となる可能性が出ています。
25日午前7時半ごろに北海道・函館市で撮影された映像では、道路に強い雨が打ち付けている様子が確認できます。
北海道では、福島町などでこれまでに50mmを超える雨が降っています。
大雨の影響で、札幌と函館を結ぶ特急「北斗」など11本が運休となりました。
雨は今後も降り続き、東北地方の日本海側では、多いところで26日朝までの24時間に100mmの雨が降ると予想されています。
土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水には十分な警戒が必要です。
一方、勢力の強さから“スーパー台風”と呼ばれ、台湾などに大きな被害をもたらした台風18号。
24日夕方には、中国南部の広東省に上陸しました。
24日に広東省深セン市で撮影された映像では、強い風と雨で、木が倒れている様子が分かります。
中国では約72万世帯が停電し、公共交通機関も運行を取りやめた他、学校が休校になるなどの影響が出ました。
一方、香港のホテルで撮影された映像では、押し寄せた海水がドアのガラスを突き破り、一気に室内へ流れ込む様子が確認できます。
香港では、多くのレストランが同様の被害を受けました。
レストランのオーナーは「波で全てを失いました。とてもひどいです。再開には1カ月かかるかもしれません」と話しました。
今回の台風18号によって、最も大きな被害が出たのが台湾です。
東部の花蓮県では堤防が決壊し、市街地に大量の水が流れ込み、多くの建物が浸水しました。
台湾ではこれまでに14人が死亡し、33人の安否が分からなくなっています。
25日に撮影されたドローンの映像では、広い範囲が泥に覆われ、川に架かっていた橋は流され、橋脚だけが残っている様子が分かります。
台風18号は、25日午後3時に熱帯低気圧に変わりました。
一方、24日発生した台風20号が18号と似たコースをとると予想されています。
被害に遭った地域に再び台風が接近する可能性があり、注意が必要です。