2007年、ミャンマーで取材中に軍の兵士に銃撃され死亡したジャーナリストの長井健司さんが死亡する直前まで撮影していたビデオテープが、銃撃後に何者かに上書きされていたとみられることがわかりました。
ジャーナリストの長井健司さんは、ミャンマーの民主化デモを取材中、軍の兵士に銃撃され死亡しました。
直前まで撮影していたビデオテープは2023年、遺族に返還されましたが、映像は銃撃の約6秒前に突然、真っ暗になったあと、現場とは無関係の映像に切り替わっていました。
長井さんが所属していたAPF通信社が、テープのメーカーに映像の解析を依頼した結果、テープには、あとから上書きされた痕跡が残っていたということです。
APF通信社・山路徹代表:
上書きされてなければですね、長井さんが最後に伝えたかったことは記録されていたんだろうというふうに思います。
FNNが撮影し、その後、新聞協会賞を受賞した映像には、長井さんが直前まで兵士に向けてカメラを向けている様子が残っています。
元の映像には銃撃の瞬間やその後の様子が記録されていた可能性があり、APF通信は映像の復元を目指すとしています。