福岡県のトランポリン事業を巡る汚職事件で、当時の県議会議員に賄賂を渡したとして罪に問われた会社役員の男に24日、執行猶予付きの有罪判決が言い渡されました。
判決を受けたのは北九州市の健康器具販売会社の会社役員、鬼木義美被告(66)です。
判決によりますと鬼木被告は2022年と23年、自身の会社が販売する健康器具の「ケア・トランポリン」に関する県の事業が議会で可決されるよう便宜を図ってもらう見返りに、当時、県議会議員だった片岡誠二被告に合わせて5500万円あまりの賄賂を渡しました。
24日の裁判で福岡地裁小倉支部の三芳純平裁判長は「県議会議員にとって最も重要といえる公務の公正な遂行に対する強い疑念を抱かせた犯行」として懲役2年6カ月、執行猶予4年の有罪判決を言い渡しました。