2025年11月に日本で初めて開催される「デフリンピック」に出場する選手たちの壮行式が9月23日、岡山市で行われました。
11月15日に東京で開幕する聴覚障害者のスポーツの国際大会「デフリンピック」。12日間にわたって21競技で熱戦が繰り広げられます。岡山・香川からはデフ陸上男子400メートルハードルの石本龍一朗選手、デフバドミントンの片山結愛選手など4人が出場するほか、デフボウリング女子では安田由紀子さんが監督を務めます。
23日の壮行式ではろう実況者の早瀬憲太郎さんが司会を務め、選手たちがデフリンピックへの意気込みを語りました。
また、壮行式が行われた会場ではデフリンピックの応援イベントが開催され、手話に親しみを持ってもらおうと様々な体験ブースが並びました。
音の代わりに振動で伝える目覚まし時計など、ろう者の日常を体験することができるブースでは。
(佐藤理子アナウンサー)
「こちらの装置、音と光と振動で相手が呼んでいることを伝えてくれます。実際に使ってみます。(振動する様子)音とともに光が点滅しています。振動もしっかりと感じられます。このように遠く離れた場所でも使うことができるんです」
このイベントは岡山県聴覚障害者福祉協会などが企画したもので、会場には手話に関心を持ってもらおうと4つのブースが並んでいます。
「ホームラン」
訪れた人は野球中継の手話実況を体験したり、ろう者と手話によるコミュニケーションを楽しんだりと手話に親しんでいました。
(体験した人は…)
「知らない単語もあったので勉強になった」
「「ハードル走」デフリンピックであるのでやろうと思った」
主催者は、イベントをきっかけに聞こえる人と聞こえない人、聞こえにくい人のそれぞれの理解が深まればと話しています。