11月15日(土)に開幕した耳が聞こえない、または聞こえにくい選手の祭典「デフリンピック」は、大会11日目となり全競技が終了しました。
最終日はチームでメダルをとりにいく2つの団体競技、女子バスケットボールと女子バレーボールの決勝が行われ、両種目ともに日本は金メダルをつかみとりました。
大田区総合体育館で行われました女子バスケットボール決勝は、前回大会金メダルのアメリカとの対戦となりました。
5点リードで迎えた最終クオーター、日本はポイントゲッター小鷹実春選手(26)の連続3ポイントシュートでアメリカを突き放します。
しかし、前回大会女王のアメリカは必死に食らいついて粘りに粘ります。
4点差あった日本のリードは、土壇場でアメリカが3ポイントシュートを決め、わずか1点差。そして、残り時間は0.9秒。
ここで日本はフリースローを外しましたがブザーが鳴り、65-64で大金星。
バスケ大国アメリカに競り勝ち、デフ女子バスケットボールは初の快挙となり、金メダルをみんなでつかみとりました。
もう一つ、注目の女子バレーボールは駒沢オリンピック総合運動場公園体育館でトルコ相手に決勝戦に臨みました。
第1セット、7連続得点を決めるなど前回大会・金メダルのトルコを圧倒し、25-8で1セットを先取します。
続く第2セットは競り合う展開に。主将の梅本綾也華選手(22)と双子の妹・沙也華選手(22)が躍動、チームを引っ張り2セット目も25-21で日本がとりました。
第3セットのマッチポイントでは長いラリーが続き、最後はエンドラインの外からあがってきた2段トスをエースの平岡早百合選手(26)がきっちり打ち切り、25-20で強豪トルコにストレート勝ち。
前回大会、新型コロナの影響で途中棄権となった悔しさを晴らし、2大会ぶりの金メダルに輝きました。
立ち見が出るほどの観客が訪れた今大会、その応援を力にみんなの夢舞台は最高の歓喜で幕を下ろしました。
12日間続いた大会は、11月26日(水)の閉会式を残すのみとなりました。