小説「赤毛のアン」の舞台として知られる島のあるカナダの州と大分県が22日友好関係を結びました。
世界的な文学作品をきっかけに県とカナダに新たなストーリーが生まれるかもしれません。
孤児だった少女の成長を描いた世界的な文学作品「赤毛のアン」。
この作品を翻訳し、日本に広めた村岡花子は県出身の児童文学者久留島武彦の指導を受けたとされています。
こうした縁をもとに友好関係を深めようと、県が赤毛のアンの舞台となったカナダのプリンスエドワードアイランド州に声をかけ、今回の訪問が実現しました。
22日は、大阪・関西万博で来日していた州のロブ・ランツ首相が県庁を訪れ、佐藤知事と文学に関するイベントの協力や国際交流を進めることなどを盛り込んだ書面に署名しました。
◆佐藤知事
「世界中からいろんな人が万博ということで日本に来るので、それを契機として大分との交流を深めていくことを進めていきたい」
◆プリンスエドワードアイランド州ロブ・ランツ首相
「大分県は私たちにとって誠実でかけがえのないパートナーと認識している。今後も互いの協力関係ならびに友情の絆としても2者間の結びつきを更に強化していけることを楽しみにしている」
その後、ランツ首相などは玖珠町の久留島武彦記念館を訪れ、大分との繋がりを改めて感じていました。
県は「文化や教育をはじめ幅広い分野で交流を重ねていければ」と話しています。