アイドルやキャラクターなど、自分の“推し”を応援する、いわゆる「推し活」。この「推し活」市場が急成長する中、新たな専用グッズに注目が集まっている。
「推し活」への支出額3.5兆円との調査も
街で人々が「推し活」にどのくらいお金を使っているのか聞いてみると「10万円以上使った。通販で一気に買ったので15万円とか」「数十万から100万円ぐらい。CDなどでイベントの応募する時などに何枚も買う」などと言った声が聞かれた。

2025年に行われた民間の調査では「推し活」への支出額が日本全体で3兆5000億円に上ると算出された。この数字の通りならまさに巨大市場。
そうした「推し活需要」を取り込もうと、各社からさまざまなグッズが売り出されている。
様々な推し活グッズがズラリ
取材班は東京・原宿にある300円ショップ「3COINS」を取材。

店内に設けられた推し活グッズコーナーには「Oshi Nui」と書かれ、「推しのぬいぐるみ」に着せる洋服など、バリエーション豊かな推しアイテムがズラリ。

中でも、9月上旬に発売されたばかりの、後ろ側がクリアな素材になっていて推しのアイテムを入れることができる「推し活トートBAG」が人気だという。
実際に推しアイテムで埋め尽くされたバッグを持つ人に見せてもらうと…。

「(入れている缶バッジは)42とか43個ぐらい。大好きです。誰にも負けない」というサッカーアニメ推しの女性や韓国アイドル推しの男性は「缶バッジをまとめて60枚買って、このバッグを作るために。(缶バッジは)1枚600円とか500円。(合計)3~4万ぐらいですかね」と話す。

自分の「推し」の缶バッジやキーホルダーなど大量のグッズで装飾したバッグは、通称「痛バ」と呼ばれているという。
推し活専用キャリーケースが登場
大手ディスカウントチェーン「ドン・キホーテ」では、「痛バ」の進化版とも言える商品がつい10日前に発売された。

ドン・キホーテ運営会社「PPIH」中川貴博さん:
推し活専用のキャリーケースを発売しました。「痛キャリー」と言っても過言ではないですね。
この「痛バ」ならぬ「痛キャ」の商品化アイデアを出したのは、自身も「推し活」をしているという従業員。

開発に当たっては、特に「推しグッズ」をはっきり見せるための透明度と丈夫さにこだわったという。

中川氏によると「推し活ブームは国内と海外でもちろんあると思うが、インバウンドのお客様にも受ける商品ではないかと思う。これが成功すればもっと他にも広げていけるかなと考えている」という ことだ。
(「イット!」9月22日放送より)