自民党の総裁選挙に立候補を予定している5人は21日、番組への出演や視察を行うなど精力的に活動し、22日の告示に備えました。
出馬を20日に正式表明した小泉農林水産相は千葉県の漁港を視察しました。
その後の記者団の取材で総裁選に勝った場合、収支報告書に不記載があった議員も党幹部や閣僚への起用を検討する考えを示しました。
自民党・小泉農水相:
一度間違いをしてしまったことで、一生活躍の機会がないのか。このことが果たして本当にいいことなか。どのような形が一番(国民の)理解を得られるのか私なりに考えていきたい。
さらに午後4時ごろ、さいたま市で「私が総理・総裁になったらすぐに衆議院を解散する状況にはないと思う」と述べました。
一方、21日朝のフジテレビ「日曜報道 THE PRIME」では小泉氏の出馬表明を巡り、小林元経済安全保障相が「世代交代。若い力で国を引っ張っていく」としつつ、小泉氏とは「考え方の軸が違う」と述べました。
自民党・小林元経済安保相:
考え方の軸がおのずと違ってくると思う。私は保守に軸を置いている。
林官房長官は、与党が参議院選挙の公約として掲げた現金給付を「私ならやらなかったかもしれない」と述べたインターネット番組での発言を、「本当に不適切な発言だったのでおわびして取り消したい」と撤回しました。
その上で、「少数与党だから公約に書いたことから一歩も動かない、ということではない」と述べました。
高市前経済安保相はインターネット番組の収録で、安倍元首相の誕生日が9月21日だったことについて、尋ねられました。
自民党・高市前経済安保相:
(安倍元首相は)日本と日本人を愛してやまなかった人ですから、その気持ちもしっかりと受け継いで頑張ってまいります。
また経済成長を重視した安倍氏の方向性を「継承していく」と述べました。
茂木前幹事長は都内の子ども食堂を視察した上で、自身が掲げる数兆円規模の生活支援特別地方交付金について、「これまで行政の手が行き届かなかったことにも活用してほしい」と述べました。
22日告示を迎える総裁選には5人が立候補を届け出る見通しで、10月4日に新たな総裁が決まります。