長野県小谷村に7月1日、古民家レストランがオープンする。メニューを監修したのは都内で「ミシュラン一つ星」の有名店を営むオーナーシェフの鳥羽周作さんらだ。6月27日、一足早くメニューが報道陣に公開された。

レストランに生まれ変わった古民家
レストランに生まれ変わった古民家
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メニューを公開

栂池のスキー場に近い小谷村沓掛地区。7月1日、地区の古民家を改修した、「レストランNAGANO」がオープンする。

27日はディナーのコースメニューの一部が公開された。

青々とした山野草に囲まれているのは、前菜の盛り合わせ「八寸」。おやきの中には、鹿肉のボロネーゼと野沢菜漬けが入っている。

ラビオリ
ラビオリ

パスタはジャガイモの煮っころがしのピューレをはさんだ「ラビオリ」。特産の「小谷野豚」の生ハムやリンゴが添えられている。

他にもそば粉のガレットや、小谷漬けを乗せた炊き込みご飯など、地域食材がふんだんに使われている。

そば粉のガレット
そば粉のガレット

ランチタイムには、焼き加減にこだわった大ぶりの鮭に、小鉢や汁物がついた鮭定食(3000円)を提供する。

ラビオリをいただいた―。

(記者リポート)
野菜の甘みや生ハムの塩味、パスタの食感が一皿に凝縮されています。古民家の雰囲気の中で食べることで、とても落ち着いて懐かしさを感じながら料理を味わうことができます

鮭定食(3000円)※ランチタイムに提供
鮭定食(3000円)※ランチタイムに提供

古民家を改修 約1億2000万円

レストランに生まれ変わったのは、「塩の道」と呼ばれる千国街道沿いにある築140年以上の古民家。

数年前に村が取得し、住民との協議の上、飲食店として活用することが決まった。

村は小谷らしさを出すため、トタンぶきだった屋根をかやぶきにするなど、およそ1億2000万円をかけて改修を実施。

レストランNAGANO
レストランNAGANO

大黒柱や梁はそのまま活用し、残されていた棚もワイングラスなどの食器棚として使っている。

家具にもこだわっていて、椅子はG7サミットでも使われた広島県の人気メーカーのものを置いている。

レストランNAGANO
レストランNAGANO

鳥羽周作さんらが監修

メニューは、「ミシュラン一つ星」を4年連続で獲得した都内の人気店「SIO」のオーナーシェフ・鳥羽周作さんなどが監修した。

「NAGANO」サービスマネージャー・依田暁さん:
山菜や野菜、おいしいものがたくさんあるので、(地元の)皆さんが当たり前のように食べているものを紹介してもらって、僕たちのレストランというフィルターをかけてお客さまに提供したい

村と「SIO」の運営会社は、これまでも村の食材を使った弁当でも連携していて2022年9月、レストランの運営でも契約を交わした。

「SIO」のオーナーシェフ・鳥羽周作さん(2022年8月取材)
「SIO」のオーナーシェフ・鳥羽周作さん(2022年8月取材)

村民も期待

一流シェフ監修とあって村民も期待している。

近くに住む男性:
昔の古いものと現代のものを組み合わせていい感じ

村内で宿泊施設経営:
すてきなところでミシュランの食事がいただけるので、ぜひお客さんを連れて来たい

小谷村
小谷村

鳥羽シェフをめぐっては、週刊誌の「不倫報道」後、企業などで契約を解除する動きもあるが、村は「個人ではなく、企業とお付き合いをしている」として、見直す考えはないとしている。

小谷村・中村義明村長:
現地スタッフも全員移住してきているということで、大変ありがたい。地元に溶け込んで一生懸命やってくれているので期待している

小谷村・中村義明村長
小谷村・中村義明村長

レストランは7月1日、正式にオープン。当面は予約制だ。

(長野放送)

長野放送
長野放送

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