北九州市で起きた高齢ドライバーによる暴走事故の映像を取材班が入手した。
「ああ、事故したんやね」みたいな…
2025年9月12日、午後2時過ぎ。北九州市門司区を走る車のドライブレコーダー映像。レコーダー積載車の前方を走る乗用車が、カーブを曲がらず壁に衝突した。

すると、その弾みで乗用車は対向車線を逆走。トラックと接触しそうになりながら道路を横断。今度は歩道に侵入してしまう。そしてガードパイプに衝突し、ようやく停止した。

事故を目撃した人は「びっくりしました」とその一部始終を語った。
「私が運転手に『大丈夫ですか?』と言いに行ったときに、運転手は自分がどうなっているか分かっていない状況だった。『取り敢えずエンジンを切って下さい』と言っても『いやいや、ちょっと待ってね』と言って、アクセルを踏み続けて『進まないから』と言って、バックギアに入れてアクセルを踏んで…」と目撃者は事故後の混乱を話す。

「すごく怖くて『取り敢えずエンジンを切って降りて下さい』と言って、運転手は降りてから(状況が)分かったみたい。『ああ、事故したんやね』みたいな。『なんでこうなったかが分からない』と言っていた」

警察によると、この暴走車を運転していたのは高齢の男性で、軽傷だという。
男性「ちょっとぼーっとした」
事故後に現場を訪れた記者によると、事故現場は交通量の多い、4車線の道路だという。現場には、衝突の跡とみられる傷が今も残っていた。また乗用車が歩道に乗り上げたときに壊されたガードパイプは安全のため、撤去されていた。
警察の調べに対し乗用車を運転していた男性は「病気の関係でちょっとぼーっとした」と話しているという。

警察は、男性から話を聞くなどして、事故の原因を詳しく調べている。
(テレビ西日本)
