2025年6月に熊本市北区の女の住宅で、ネコ150匹以上の死骸が見つかった事件について、警察は9月18日にネコ13匹を衰弱死させたなど、動物愛護法違反の疑いでこの家の女を逮捕した。
157匹のネコの死骸が見つかった女の家
事件が発覚したのは2025年5月、嘉島町に住む夫婦が熊本市北区弓削の住宅でネコの保護活動を行っていた女に、2匹の里親探しを依頼。

預けたのちに2匹の様子を聞いたところ、女とのやりとりに不審な点があったことら、心配した夫婦が返してもらおうとすると、1匹はわずか2週間足らずで死んでいた。

そして6月、この女の自宅でネコの死骸が大量に見つかり、生きたネコ12匹が保護された。熊本市は女を動物愛護法違反の疑いで刑事告発。見つかった死骸は157匹に上っている。死骸を押収するなどした警察は9月18日に無職・宮田由紀容疑者(51)を逮捕した。
女は容疑を認め「だんだん面倒に...」
警察によると、宮田容疑者は2024年2月ごろから2025年6月までの間に、排泄物やネコの死骸が放置された不衛生な環境で、ネコ12匹を飼育するとともに、十分に餌を与えず13匹を衰弱死させた疑いが持たれている。

調べに対し宮田容疑者は容疑を認めていて、「預かるネコが増えるにつれ、費用や手間が増え、だんだん、面倒になっていった」と供述しているという。

また、里親探しのためにネコを預けたうちの一人は「逮捕されたからといって心が穏やかにはならない。ネコたちの命が戻るわけではないので許せない」と話している。

逮捕を受け、宮田容疑者が所属していた動物愛護団体の代表はTKUの取材に、「ネコたちの供養のためにも、捜査に対してうそ偽りなく正直に話してほしい。団体として今後も捜査に協力する」とコメントしている。
(テレビ熊本)