今年6月、熊本市北区の女の住宅でネコ150匹以上の死骸が見つかった事件に新たな動きです。警察は18日、ネコ13匹を衰弱死させたなど動物愛護法違反の疑いでこの女を逮捕しました。
事件が発覚したのは今年5月。嘉島町に住む夫婦が熊本市北区弓削の住宅でネコの保護活動を行っていた女に2匹の里親探しを依頼。預けたのちに2匹の様子を聞いたところ、女とのやりとりに不審な点が…。心配した夫婦が返してもらおうとすると、1匹はわずか2週間足らずで死んでいたのです。そして6月…。
【前田美沙希記者】「ネコが入ったケージが次々と車に積み込まれていきます。時折、鳴き声も聞こえます」
女の自宅でネコの死骸が大量に見つかり、生きたネコ12匹が保護されました。熊本市は女を動物愛護法違反の疑いで刑事告発。見つかった死骸は157匹に上っています。
死骸を押収するなどした警察は18日、女を逮捕。逮捕されたのは無職の宮田由紀容疑者で、去年2月ごろからことし6月までの間に、排泄物やネコの死骸が放置された不衛生な環境でネコ12匹を飼育するとともに、十分にえさを与えず13匹を衰弱死させた疑いが持たれています。
調べに対し宮田容疑者は容疑を認めていて、「預かるネコが増えるにつれ費用や手間が増え、段々、面倒になっていった」と供述しているということです。また、里親探しのためにネコを預けたうちの1人は「逮捕されたからといって心が穏やかにはならない。ネコたちの命が戻るわけではないので許せない」と話しています。