愛媛の住宅地の価格は1%の下落 全国3位タイの下落率
土地を取り引きの基準となる地価が16日に公表された。
商業地、工業地など用途別に土地価格が調査されたが、気になるのはやはり住宅地の価格だ。
調査は7月1日時点の県内410地点の地価を調査したもの。
これによると県内の住宅地の平均地価は、1平方メートルあたり3万4300円と前年より1.0%下落した。
全国的にみると、住宅地の下落率は徳島県と鹿児島県が1.1%と最も大きく、愛媛県は新潟県、島根県と並んで1.0%と3位タイの下落率となった。

愛媛県内の住宅地は松前町だけが上昇 南予や島しょ部は大きく下落
住宅地の価格を市町別にみると、唯一上昇したのは松前町。前年プラス0.8%と28年ぶりに価格が上がった。
松山市はマイナス0.2%だった。一方で下落幅が最も大きいのは上島町で2.1%。
次いで宇和島市の2.0%、愛南町の1.8%と続いている。

松山市の住宅地価は下落も人気エリアでは上昇地点も
県都・松山市の住宅地価はどうだろうか。
平均で0.2%下落ではあるが、区画整備が進んだJR松山駅西側地区のほか、従来から人気の道後校区、道路整備が進み利便性のある松山市南部や南東部、北部の郊外、利便性の高い中心部近郊の城北地区で上昇がみられた。

最も高い住宅地は37年連続で松山市持田町 気になる価格は?
県内で最も高い住宅地は、松山市持田4丁目。気になるその地価は、1平方メートルあたり24万2000円と前年より0.8%アップした。
2位の道後町2丁目は17万1000円、3位の清水町2丁目は14万1000円で、持田町の価格の高さが目立つ。
ちなみに最も住宅地価が上昇したのは、JR松山駅西側の松山市南江戸3丁目の1.8%(11万1000円)、2位が松山市古川北2丁目の1.7%(11万8000円)だった。
今回の地価調査結果は、土地取り引きの基準となるもの。
昨年に比べ地価が上昇したり横ばいだった地点が増加していて、愛媛県内の地価は下げ止まりの動きが見られる。
