高知県内240地点を対象にした地価調査によりますと、1平方メートルあたりの平均価格は住宅地が3万500円、商業地が6万9000円。
2024年と比べ住宅地が0.5%、商業地が0.6%下がっていて人口減少によりいずれも下落傾向が続いています。利便性が高い住宅地の需要が堅調で高知市は3年連続で、南国市は20年ぶりに上昇しました。
一方、商業地は高知市で34年ぶりに上昇に転じています。朝ドラ効果やクルーズ船の寄港で観光客が増えたことにより複数のホテルの出店が計画されていて、商業地域の需要が回復傾向にあることなどが主な要因と考えられます。
最も高いのは住宅地が高知市一ツ橋町2丁目で1平方メートルあたり13万3000円。商業地が高知市本町3丁目で25万5000円でした。
調査を担当した不動産鑑定士は「インバウンド需要で中心商業地の地価は上昇傾向にあるがこの経済効果がどこまで続くか注目したい」としています。