「はんぎり競漕」とはいかに?
水に浮かべた大きな桶を全身を使って揺らし、進む速さを競う。
愛媛県松前町に伝わるこの「はんぎり競漕」を外国人に体験してもらうイベントが行われた。
狙いは外国人の地域への定着だ。

松前町に伝わる「はんぎり競漕」の外国人体験会 狙いは外国人の地域定着
愛媛県松前町のプールで行われた外国人向けの「はんぎり競漕」体験。
愛媛県内への外国人の定着を目指して、県が開催した「外国人向けの地域体験・交流イベント」だ。
この日は10ヵ国15人の在留外国人が体験に参加した。

大きな桶に乗って水の上を進む…町長自らが手本を見せる
体験会では松前町の田中浩介町長が、「はんぎり」と呼ばれる大きな桶に乗って、水の上を進む手本を見せた。
これに続いて外国人らも挑戦するが、桶が揺れるだけでなかなか前に進まない。

大きな桶に苦戦初めてのはんぎりに外国人もバランス取れず…
初めてのはんぎりに挑戦する外国人。
しかしバランスを取るのが難しく、ひっくり返ってプールに落ちる人も。
それでもはんぎりを支えてもらいながら、ゆっくりと進むことができ参加した外国人らは大盛り上がりだ。

「この文化はすばらしい」外国人も
はんぎりを体験した外国人は、珍しい日本の伝統文化に興奮気味に感想を語った。
アルゼンチン出身の女性:
「とても面白い」
コロンビアからの留学生:
「とても楽しくて、とても難しい」
エスワティニ出身の女性:
「ちょっと怖かったけど、楽しかった。この文化はすばらしく、新しいことを学べた。この体験を自分の地元にも伝えることができると思います」
ナイジェリアからの留学生:
「松前町は初めて来ましたが、自分自身とても楽しめた。日本で楽しかったことの一つになりました」

狙いは外国人の愛媛への定着
受け入れた地元松前町の田中町長は。
田中 浩介 松前町長:
「皆さん初めてなんですけど、すごい楽しんでくれて嬉しかったです。世界に羽ばたくはんぎりであったらいいなと」
今回の体験会の狙いは外国人の愛媛への定着。
主催した県や、松前町は「地域文化を体験することで愛媛に愛着を持ってもらい、県内への外国人定着につなげたい」としている。
