国民民主党は、意思決定を行う機関として総務会を設置することを16日の両院議員総会で決定した。
総会後、記者団に対して総務会の設置を発表した玉木代表は、「これまでは両院議員総会の決定を総務会の決定と見なす暫定運用だったが、(結党)5年を経て、ようやく規約通りの体制が整った」と述べた。
総務会は、規約に定められた意思決定機関だが、これまで「人数が足りなかった」ことから設置されていなかった。
総務会長には、選対委員長だった浜野喜史参院議員が就任。
玉木氏は、「戦略などを決める執行部とも分け、しっかりとした議論の中で、より良い決定を行っていく体制だ」と説明し、意思決定の流れについては「総務会が最終判断を行うが、重要案件は両院総会にも諮る」とした。
また、参院選前の混乱を念頭に、候補者の擁立について、「執行役員会、総務会にかけ、必要なものは両院総会でも議論する。多層的な候補者のチェックという意味で総務会を設けた」と述べた。
両院議員総会では、情報発信を一元化する「コミュニケーション統括本部」を新設することも決定し、本部長には広報委員長だった伊藤孝恵参院議員が起用された。
党内の組織の改編について、玉木氏は、「選挙に勝利し議席も増えたが、追い風がいつまで続くか分からない」とした上で、「今こそ足元を固め、選挙に強い組織にしていく」と強調した。