高校生の就職活動が始まる中、メタバースを活用した会社選びが行われています。

緊張した面もちで高校生が行っているのは就職面接の練習。
2026年春に卒業する高校生の選考・採用面接が16日解禁されたことに先立ち行われました。

2025年3月末には高卒採用の求人倍率が4.10倍と調査開始以来、過去最高に。
さらに内定率も99.0%と売り手市場が加速していますが、せっかく就職しても約6人に1人が1年以内に辞めています。

高校生と企業側のミスマッチを解消しようと、就職情報サイトを運営する「ジンジブ」ではメタバースを活用した高校生の就職支援を行っています。

メタバース空間で合同企業説明会にいつでもどこでも参加できるサービスが9月にスタート。

アバターを使いアクセスするだけで、現状、全国53社190のブースに訪れることができます。

紹介動画などで企業情報を確認できるだけでなく、適職診断で自分に向いた職種の提案を受けることもできます。

また準備期間が短く、しかも情報が少ないことがミスマッチにつながるという高校生の就活ですが、AIアバターがさまざまな悩みに答えてくれます。

参加した一ツ葉高校3年生は「動画も結構いいなと思った。求人票にはないし生の声も聞けるんじゃないかと思う」「一気に色んな職業を知れて、なかなかこんな機会ないので新鮮な気持ち」などと話しました。

高校生の就活では、その半数が学校から紹介された1社しか知らずに就職を決めているといいます。

ジンジブ・星野圭美取締役:
高校生がより多くの情報を自ら得て企業を選ぶことにより、ミスマッチの少ない就職活動ができる。これ(メタバース就活)は高校生にとっても、受け入れる企業にとっても非常に大きなメリット。ぜひ1年生・2年生のうちから利用してもらいいろんな情報を得てもらいたい。

このメタバース空間を活用した合同企業説明会で、学生にも企業にもメリットをもたらす新たな高校就活の形を見据えます。