16日朝、富山県滑川市の海沿いの住宅街でニホンザル1頭が出没し、市の職員らがパトロールを実施、住民への注意喚起を行っている。
出没情報と目撃状況

16日午前7時30分頃、滑川市加島町の西地区コミュニティセンター付近でサルが出没したという目撃情報が市に寄せられた。市の職員がすぐにパトロールを開始し、午前8時50分頃には、コミュニティセンターから約100メートル離れた川の護岸でサルを発見した。しかし、捕獲には至らなかった。

近隣住民は「(サルは)見ていないけど声が聞こえて、昨日の夜もトリみたいな声が聞こえた。サルが来ていると聞いたのでもしかしたらサルじゃないかなと思った。聞いたことがない声だったので、ゴミステーションがあるし、サルが来たら嫌だなと思う」と話している。
サルの行動と対応

滑川市農林課の村田康係長は「こちらの川の護岸に一匹がいたが、仲間を呼ぶために膠着の状態であった所、近付いてきて、飛びかかってきた、非常に興奮している状態になっている」と当時の状況を説明した。

さらに「隣に神社があり、(サルが)神社の敷地内で走り回ったり、県道の方を走って、民家の敷地中に入って、今は行方を追えていない」と、サルが逃げた経路についても詳細を語った。
現場からの報告によると、サルは発見された後、近くの神社で逃げ回り、その後、民間地に入り込み姿を消したという。
サルの特徴と今後の対策

出没したサルはニホンザルのオスの成獣で、滑川市の街中で今月12日から連日目撃されているサルと同一個体と見られている。このサルは単独で行動しているとみられる。

これまでにサルによる人的被害は確認されていないものの、市では安全対策として小学校の登下校時間帯にパトロールを強化している。また、SNSや行政防災無線などを活用して住民に注意を呼びかけている。