南米の奥地で巨大な魚を釣ろうと狙う一人の男がいる。男の名は古田 敦士(ふるた あつし)。彼は富山テレビの釣り好きサラリーマンだ。日本から約30時間、台湾とオランダを経由して単身で南米スリナムにやってきた古田の目的は、体長2メートル、重さ100キロにもなるという伝説の巨大ナマズ「ラウラウ」を釣り上げること。この壮大な挑戦を古田が自撮りで記録した特別番組「突撃サラリーマン古田!アマゾンの巨大ナマズを追う!」が2025年12月30日に富山テレビで放送された当記事ではアクシデントに見舞われながらも夢の魚に挑む古田の挑戦の模様を振り返る。

スリナムへの出発前に語る古田敦士
スリナムへの出発前に語る古田敦士
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夢の魚は南米・スリナムに

「人生でこれまで何度か南米アマゾンを旅したことがあったんですけど、その中でどうしても釣りたい魚がいて、なんとか今回の旅でそれを叶えたいと思います」と古田は語る。

その魚の名は「ラウラウ」。南米のスリナムという国にいることは分かっているが、それ以上の情報はほとんどないという。

「そこから先の情報が僕もよく分かってなくて、まずはスリナムという国に行って、そこから手探り状態のままちょっとやってみようかなと思っています」と古田は日本を出発前に語った。

番組のスタジオにゲストとして招かれた釣り好きタレントのつるの剛士さんも「見知らぬ場所で、見知らぬ魚と出会う旅は僕も憧れます」と共感した。

普段は営業マンの古田
普段は営業マンの古田

古田は富山テレビの営業マン。普段はCM放送などの営業をしている。「サラリーマンになって長期の休みが取れなくなった」という古田だったが、今回海外に行ける機会を得て、「せっかく南米に行くなら、それを番組にしたらどうだ」ということで、今回の冒険を企画したと話す

とは言うものの、つるのさんが「絶対自分が企画して自分がただ釣りに行きたかったからでしょ?」と聞くと、「平たく言うとそういうことです」と認める古田だった

巨大ナマズを求めて川の奥地へ

8月5日、古田は成田空港を出発。約30時間のフライトを経て、スリナムの首都パラマリボに到着した。かつてオランダ領だったスリナム歴史を今に伝える建造物は世界遺産にも登録されている。

しかし、古田にはのんびりと観光をしている時間もお金もない。翌朝早速、ナマズが多くいるという川沿いの街へと移動を開始した。目指すはコペナム川。ここには手付かずの大自然が残され、その上流部は自然保護区にもなっている。

片言の英語で現地の住民に話しかけ、「ラウラウ」を釣るための仲間を探す古田。なんとか船を持つ漁師を紹介してもらい、釣りのポイントへ案内してもらう交渉を始めた。

「南米は人がすごく良いので、川沿いの暇そうな人たちを捕まえて、ちょっと釣りしたいから、何とかなんないかとか、日本から釣りしに来たんですけどっていうお願いをすると、彼らの友達が漁師だったりして、俺漁師の友達いるぜって言ってもらって、旅が進んでいくっていうのが結構オーソドックス」と古田は海外での釣り旅の醍醐味を語る。

現地の漁師マーロンさんに案内されて街を歩く古田。「のどかですね。人も優しいしギスギスした雰囲気も全然感じず、落ち着いて街を歩いています」と満足げな表情を見せる。

しかし、旅の順調なスタートかと思いきや、突如ハプニングが…。「急にボートマンが心変わりして、お前の金額だと安いから今日は行けないって。またゼロからのスタートです」と落胆する古田。

「なかなか思うように行かないですね」とぼやきながらも、新たなガイドを探し、なんとか代わりの漁師を雇うことができた。準備万端、いよいよラウラウとの対決に臨む。

命がけの釣り、想定外のアクシデント続出

漁師のステファンさんに案内されて、いよいよコペナム川での釣りがスタート。河口から川をさかのぼること3時間、「ラウラウ」が潜んでいそうな場所を見つけた。

「川と川が合流する場所ですね。こういうところで流れがぶつかるので、やっぱり深く掘られるんですよね。こういうところ水深結構あるので、大きいナマズもいるんじゃないかなと」と古田は説明する。

「ラウラウ」の釣り方はシンプルだ。餌となる魚の切り身を投げ込み、ひたすら食いつくのを待つだけ。2メートルを超える巨大ナマズを釣り上げるために、強靭な竿とリール、大人がぶら下がっても切れない丈夫な糸が必要となる。

カメラに群がる巨大な虫
カメラに群がる巨大な虫

待つだけとはいえ、ここは南米アマゾン。決してのんびりというわけにはいかない。「釣るため座って待っているんですけど、とにかく虫にたかられて。結構デカめのハチで相当怖いんですよね」と古田は不安げな表情を見せる。

さらに雨も降り始め、ジャングルからは「ホエザル」という猿の不気味な声も聞こえてくる。「普通に怖いんですけど」と古田。

そして夜に入り、マラリアを媒介する蚊との闘いも始まった。「南米の蚊ってマラリアを持っていたりするんですよ。それにかかると、結構命に関わってきちゃうので」と蚊の危険性を語る古田。

と、そのとき突然、竿先がわずかに揺れた。何かがエサを食っている!興奮する古田だが、姿を見せたのは「ラウラウ」ではなく、それに似た別のナマズだった。現地のガイドによると「バシシ」という魚だという。

「初めてこの遠征で釣れた魚なので超嬉しいっすね」と、本命ではないものの初めての収穫に満足げな古田。

2日目、食料確保のためにルアーを投げ始めた古田だったが、今度は思わぬ魚が食いついた。体内で800ボルトもの電気を生み出し、餌や外敵を攻撃する「デンキウナギ」だ。その威力は牛さえも気絶させるほどの極めて危険な魚。

そのデンキウナギを船の上に引き上げようとしてワイヤーを持ったその瞬間。

「いッッて!!」

古田を感電のアクシデントが襲った。

【後編につづく】

「突撃サラリーマン古田!アマゾンの巨大ナマズを追う!」はTVer・FODでも配信中。

(富山テレビ放送)

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