世界文化遺産「佐渡島の金山」の全ての労働者を追悼する式典が13日に佐渡市で開かれました。しかし韓国側の出席は去年に続きありませんでした。
13日、佐渡市で行われたのは佐渡島の金山で働いていた朝鮮半島出身者を含むすべての労働者を追悼する式典。
これは世界文化遺産の登録にあたり韓国側が毎年開催するよう求めていたものです。
外務省 岡野結城子国際文化交流審議官:
「佐渡島の金山は先人たちの長きにわたる御労苦の上に営まれてきました。先人たちが紡いできた数世紀にわたる佐渡島の金山のすべての労働者の御労苦に思いを致すとともに、亡くなられたすべての方々に心からの哀悼の意を表します」
政府代表として出席した外務省の岡野結城子国際文化交流審議官が犠牲者の冥福を祈った一方で・・・。
【岩屋 毅外務大臣】
「昨年以来、出来れば韓国側の参加のもとで式典が行われることが望ましいという考え方のもとで調整を続けてきた。そういう形にならなかったことは残念だと思っている」
式典の開催を求めてきた韓国側は「労働の強制性の表現を巡る日韓両政府の意見が折り合わなかった」などとして1回目の去年に続き今年も出席せず。
佐渡島の金山で戦時中に働いていた朝鮮半島出身者の宿舎跡に案内板を設置するなど、式典のほかにも韓国側の求めに応じて対応してきた地元からは・・・。
佐渡市 渡辺 竜五市長:
「すべての働いてきた人への思いをしっかりと表現できると思いますので、私としては(韓国側にも)ぜひ参加していただければという思いはございました」
果たして来年の出席は・・・。
世界文化遺産に登録された佐渡島の金山が日韓対立の場となることがないよう、両政府が対話を重ねていくことが求められます。