今年5月に大阪・関西万博で大量発生した蚊の一種「ユスリカ」が、会期末の9月下旬から10月中旬に、再び大量発生する可能性があります。
博覧会協会は「生物多様性への配慮のため」薬剤などの散布は行わないと発表しました。
■ユスリカの専門家「9月終盤から10月中旬にかけて発生のピーク」
ことし5月ごろ、万博会場で蚊の一種、「ユスリカ」が大量発生し、来場者から不快感を訴える声が相次いでいました。
現在は、暑さなどでユスリカは減っていますが、博覧会協会によると、「気温が下がれば再び大量発生する可能性がある」ということです。
20年以上にわたってユスリカを研究している株式会社MIZUKENの山本さんは「9月の終盤から10月中旬にかけて再びピークが来る可能性がある」と予測しています。
■博覧会協会「生物多様性への配慮のため薬剤の散布はしない」
博覧会協会は発生源である水辺への薬剤散布は範囲が広く効果が得られない可能性があるため行わず、各施設の入口にビニールカーテンを設置するなどの侵入防止対策を実施するとしています。
【日本国際博覧会協会・高科淳副事務総長】「生物多様性への配慮のため(大量発生の可能性あるものの)発生源である『つながりの海』への薬剤の散布はしない。発生状況によっては不快な思いをさせるかもしれませんが事情をご理解いただけたら」
博覧会協会は、ユスリカが大量に発生した場合はホームページなどで場所を公表する予定だということです。