”ポスト石破”は誰になるのか。
自民党の大阪府連会長を務めた青山繁晴参議院議員は、総裁選について、小泉農水相が最有力、次いで林官房長官、そして高市前経済安保相としました。
小泉氏は最有力ではある者の、関税などアメリカとの交渉を巡って対応力に疑問符が付き、最も対応できると考えられる林氏に期待感が高まっていると話しました。
そして高市氏については、「対応力は未知数だが、日本の立場を言ってくれるという期待がある」と評しました。
■「客観情勢からいくと、1位は小泉さん2位が林さん3位が高市さん」
【自民党 青山繁晴参院議員】「総裁選の告示前ではありますが、あくまで客観情勢からいくと、1位は小泉さんですね。それから2位が林さんです。3位が高市さん。後の方は実際の可能性はほぼないと思います」
青山議員はこう述べた上で、「新総裁にとって大事なことは」と聞かれ「80兆円と農業」と題し、アメリカとの関税交渉で合意したとされる「80兆円の投資」と「農産物の輸入開放」への対応を挙げました。
そしてこの対応こそが総裁選のカギを握っているようです。
【自民党 青山繁晴参院議員】「ご存じの通り、石破政権の最後にトランプ大統領と合意し、文書も交わしましたが、そこで5500億ドル、今の為替で言うと大体80兆円を“アメリカに渡す”ってなっています。
日本側は『こういう枠を決めただけ』と。『これだけお金貸します』とか『投資します』と。でもトランプ大統領は『その分の現金をもらう約束になっている』と言っているわけです。それは全部新総裁に降りかかるわけです。
もう1つ、自動車の関税を下げるかわりにアメリカの農産物は全部日本にいい条件で入れるってことも実質約束してしまっている」
■カギを握るのはアメリカとの交渉か
【自民党 青山繁晴参院議員】「その2つを新総裁が全部かぶるので、そうすると例えば小泉さんにその能力があるのかっていうのは当然主権者のご意見にもあった通り、政界の中でも自民党の中でも疑問符がついているので、告示になった後に、それを解消しないといけない。
林さんが2位っていうのは、そのあたり一番今の5人の中ではできるのではないかという期待感が党内にもある。
高市さんはそこは未知数ですけれども、日本の立場をはっきり言ってくれるのではないかという期待がある。それで、こういう順番になっているので」
青山議員は誰を推すのでしょうか。
【自民党 青山繁晴参院議員】「実際僕は(誰を推すか)まだ決めていません。私自身、去年(の総裁選に)手を挙げているぐらいですから、今年手を挙げないことについて、(獲得)党員数が一番多いんですから、党員の方に申し訳なく思っているし、告示になってそれぞれの主張をよく聞いて私も決めます」
■「新総裁はかつてない重荷を背負う」「『分断』ではなくて『連携』ができる総裁選に」
最後に青山議員は、対米交渉という難局に当たって「『分断』ではなくて『連携』ができる総裁選にしないといけない」と述べました。
【自民党 青山繁晴参院議員】「最大の問題は、80兆円の財源をどうするのか。本当にアメリカに『渡したきり』みたいにするのか。日本の農業を犠牲にしていいのか。
いいわけはないので、そこを“オールドメディア”ではほとんど語られていませんが、かつてない重荷を新総裁がそのまま総理になったとすると背負うことになるので。
とても1人ではできないから『分断』ではなくて『連携』ができる総裁選にとにかくしないといけないです」
(関西テレビ「newsランナー」2025年9月15日放送)