12日夜、ユナイテッド航空機が関西空港に緊急着陸したトラブルで原因調査を行っている国の運輸安全委員会は、貨物室に燃焼の痕跡はなく今後、システムの誤作動などについて調べていくことを明らかにしました。
12日夜、成田発フィリピン・セブ行きのユナイテッド航空32便で、貨物室での出火を示す警告が表示され、関西空港に緊急着陸しました。乗客、乗員142人が緊急脱出しましたが、乗客5人が軽いけがをしました。
トラブルを受け、国の運輸安全委員会の調査官が1日日現地に入り、15日までシステムの作動履歴など機体の詳しい状況を確認しました。
事故調査官は取材に対してシステムが誤って作動した可能性について言及しました。
【運輸安全委員会事務局・高橋充航空事故調査官】
「後方の貨物室に、燃焼の痕跡は確認されませんでした」
(Q誤作動の可能性とか?)
「そちらの可能性もあります」
「インジケーターの誤作動の可能性を含めて、FDR(フライトレコーダ)のデータと整合するように調べていきます」
運輸安全委員会では今回集めたデータなどを分析し原因を詳しく調べるとしています。