全国各地で警察官をかたる詐欺事件が相次いでいますが、こうした中、新潟県警の滝澤依子本部長をかたるSNSのなりすましアカウントが確認されました。県警が注意を呼びかけています。
9月12日、新潟市中央区に設置された臨時ブースで呼びかけられたのは、近頃増えている国際電話を利用した詐欺被害の防止。
訪れた人は警察の補助を受けながら国際電話の利用休止の手続きを行っていました。
【利用者】
「“+08”が入っている番号からたまに電話がかかってくる。手続きをやってもらったから、これからは安心して電話チェックができる」
今年、県内で発生した特殊詐欺事件は167件、被害額は6億6500万円に上っていて、特に『+』から始まる国際電話番号を利用し、警察などの公的機関を装って現金をだまし取る手口が増加しています。
こうした中、県警は滝澤依子本部長をかたるLINEのなりすましアカウントが確認されたと発表しました。
11日、県外に住む人から「滝澤依子本部長が投資関連のグループLINEに参加しているがご本人でしょうか」などと通報があったということです。
県警によりますと、そのトークグループには49人が参加していて、滝澤本部長をかたる偽アカウントは「詐欺事件が頻発しているため、皆さんの資産の安全を守るために参加した」などと投稿していました。
これまでに被害は確認されていませんが、滝澤本部長は「私の名をかたり、投資を推奨する許しがたい事案。決してだまされないようにしてほしい」とコメントしています。
【県警生活安全課安全安心推進室 菅野麻由子 室長】
「組織の最高幹部である警察本部長の名をかたった偽アカウントを使用するということについて、非常に憤りを感じている。警察は絶対にSNSで連絡をすることはない」
県警はホームページなどで県民に対して注意を呼びかけています。