フランス・パリのユネスコ本部に設置されている日本庭園が修復されました。
ユネスコ本部に設置されている日本庭園「平和の庭」は、日本がユネスコに加盟した際に日本からの寄付などで作られたもので、彫刻家のイサム・ノグチが手がけ、1958年に完成した文化財です。
しかし、庭園の適切な管理が難しい状況が続いていたことから、日本の造園技術者などによる修復が行われました。
今回の修復では日本から持ち込まれた松の木などの剪定(せんてい)が行われ、日本特有の「透かし剪定」と呼ばれる技術が取り入れられているということです。
ユネスコ日本政府代表部の加納雄大特命全権大使は「庭もユネスコ本部も多くの人の思いが詰まっている。ユネスコ設立当初の方々の思いをぜひ感じていただきたい」と述べ、さらに今後の課題として「地元としっかり連携し、持続可能な形を模索していきたい」と述べました。