国土交通省は12日、成田空港からセブに向かっていたユナイテッド航空32便が関西空港に緊急着陸した事故を「重大インシデント」に認定し、運輸安全委員会は航空事故調査官を指名しました。
ユナイテッド航空32便(ボーイング737-800型機)は午後7時21分に、関西空港A滑走路の誘導路上に停止し、シューターなどを使って乗客らが緊急脱出しました。
この便には乗客135人、乗員7人の合わせて142人が乗っていました。
泉州南広域消防本部によりますと、50代の外国人女性と80代の日本人女性などあわせて5人が軽傷です。
■貨物室内で火災を示す表示
国交省によりますとユナイテッド航空32便は、飛行中、貨物室内で火災が発生したことを示す計器表示がありました。
機長は緊急事態を宣言し、目的地を関西空港に変更し、午後7時8分に着陸しました。
運輸安全委員会はこの事故を調査する、航空事故調査官を指名しました。
調査官は関西空港に派遣され事故原因などの調査にあたるものとみられます。