景観論争を呼び松江城近くで建設が進む高層マンションに対して、反対する市民団体が事業者を相手取って建築の中断を求める仮処分の申し立てを松江地裁に行いました。

仮処分の申し立てをしたのは、松江市の市民団体「まつえ/風景会議」などで、マンション事業者の京阪電鉄不動産など3社に対し、マンション建築によって景観を享受する権利を侵害しているとして、工事を中断するよう求める仮処分の申し立てを9月12日、松江地裁に行ったと発表しました。

まつえ/風景会議・本間順一代表:
法律に従っているという業者の傲慢な態度、これは許すことができません。

このマンション建設は、松江城の近くに高さ約60メートル・19階建ての高層ビルを建設するもので、松江城天守からの眺望に影響を与えるとして懸念の声が上がり、市の景観基準の見直しを進めるきっかけにもなりました。
ただ、現状では建設自体、適法に進められています。

まつえ/風景会議・寺本和雄さん:
「勝つことだけが目的ではなく、我々が松江のお城の城下町の景観を大事にしているというのをなるべく多くの松江市民に知らせたい」

この市民団体では、さらに9月中にも建築そのものの中止を求める訴訟を起こす予定だとしています。

TSKさんいん中央テレビ
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