JRグループや自治体、観光事業者などが協力して全国から観光客の誘致を図る「ディスティネーションキャンペーン(DC)」。大阪府全域への周遊と滞在を促す「大阪DC」はことし4月から3ヵ月間の実施結果が発表され、専用旅行プランの利用者が去年の同じ時期の5倍近くにはねあがるなど「大阪・関西万博」開催による経済効果が明らかになりました。

DCはJRグループ旅客6社と地元自治体、観光事業者などが一体となって全国から誘客を図る大型キャンペーンです。

JR西日本によりますとことし4月〜6月の3ヵ月間実施された大阪DC期間中の大阪府内の延べ宿泊者数は148万人と、去年に比べて3.1%増。インバウンドを除いて日本人に限ると3.5%増と、全国より高い水準だったということです。

また、JRと宿がセットになった大阪DX専用の旅行プラン(専用旅行商品)の利用者も去年の同じ月のプレDCに比べて456%と5倍近くに跳ねあがりました。


これは主として4月13日に開幕した「大阪・関西万博」による集客効果とみられます。

加えて、大阪DCで展開された「大阪城豊臣石垣館」など歴史や文化に関わる豊富な観光資源や、各地の食・エンターテイメントについてのイベントなどとの相乗効果もあって好結果が生まれたといえそうです。

「大阪DX」は、大阪市鶴見区で「国際花と緑の博覧会(花博)」が開催中だった1990年7月〜9月に実施されて以来、今回が2回目でした。

関西テレビ
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